家では猫を飼っていませんが、周辺に野良猫および地域猫がおります。そんな猫たちのことを書いてみようと思います。



こちらの長毛三毛猫。ある頃から家の周辺に居つくようになりました。堂々と庭を歩く姿を何度も目撃。ある日洗濯を干しながら、下の草むらを歩いているのを見て「おーい」と声をかけ、手を振ってみると「シャーッ」と威嚇されました。こええ・・・野良猫の風格あるな、と思い勝手に『ボス猫』と呼ぶようになりました。



そしてある日。ボスにくっついて離れないキジトラちゃんと、ぴったりくっつき合う薄い三毛猫二匹がいました。初めてこの光景を見たときは、「野良猫の寄り合いか~ボスが取りまとめているんだな」と思いました。
薄い三毛の一匹は、両後ろ足を引きずってにゃーにゃーと歩いており、他の猫たちについていけない様子でした。あまりに鳴いているので心配になったのも束の間、その子猫はいなくなってしまいました。探しましたが見つかりませんでした。どこかで死んでしまったんでしょう・・・



そこから、この三匹の暮らしを見守っていました。家の裏の発泡スチロールで爪を研いで、中の石材がむき出しになっていることに気づき、その上に猫の爪とぎを置いてみると見事に使用されていました。そこで眠っていることもあり、気に入ってもらえたのだと少し嬉しかったです。
この頃から近くに接近して写真を撮ったりするようになりました。他の二匹は警戒して距離をとっていましたが、ボスは逃げる様子もなく人に慣れているようでした。そのうち「もしかして、触れるかも・・・」と、ついに一線を越え指一本で頭を撫でてみました。
ふわふわ~これが猫の毛だ~~と感動しました・・・猫アレルギーの私は猫と交流すると痛い目に合います。でもそんなの関係ねえ。猫に触れたい気持ちが勝ってしまうのです。触れた後は、即手を洗い衣服を念入りにコロコロしました。それでアレルギー反応が出ることはありませんでした。経験から考えて、この対策はちょっと甘いです。それでもボスは大丈夫だったので、ここから交流に拍車がかかっていきました。



いつも二匹を守るように傍にいました。というより、二匹がついて歩いていました。しばらく見守ってから「もしかして、親子なのかも?」と、気づきました。日頃から猫と関わりのある方であれば、すぐに分かったのでしょうが・・・(笑)「親子か~ボスは立派なお父さんなんだな。野良猫の家族構成ってどんな感じなんだろう。義理の親子とか兄弟もあり得るのかな~」と想像を膨らめました。



しだいに家の庭や裏口で、仕留められた鳥の残骸が見つかるようになりました。ボスが二匹の子供たちに狩りを見せているところや、薄三毛が仕留めて、まだ少し動いている小鳥を加えながら見せびらすようにして歩いているところを目撃。猫って本当に鳥を捕まえるんだな・・・と戦々恐々としていると、鳥だけじゃなく蝉やバッタなど昆虫の類も捕まえていることが発覚。胴体だけを猫に取られて、頭とそこについている前足、羽だけの姿になってもがいている蝉が落ちていました。ひえええっ食べるためじゃなく遊ぶために捕まえたのだとすれば、なんて残酷なことでしょう。
しかし、そんな姿でも少しの間なら生きていられる蝉もすごい。「せめて最後は蝉らしい場所で・・・」と思い、木の棒に捕まらせて庭の木にとめてあげました。するとゆっくり二本の足で上に登っていきました。次の日、見に行ってみると木の下に落ちて死んでいました。



ひと夏越える頃には、ボスは呼ぶと来てくれるようになっていました。私が姿を見せれば、塀に飛び乗り、駐車場に来てお腹を見せてくれました。日が沈んで真っ暗になってから、どこにいるかもわからなくても呼んでみるとどこからともなく「にゃー」という声がして、こちらに来てくれました。初めて猫のブラシというものを買ってきて、長い毛をブラッシングしてあげました。〈続く〉

